エキゾチックペットセーバー講習を修了|鳥・うさぎ・小動物の救急対応に強い新宿区・文京区のペットシッター

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エキゾチックペットセーバー講習を受講しました|鳥・うさぎ・チンチラなど小動物の緊急対応を学びました

ペットシッターブリランテ代表の香取です。
この度、鳥類や小動物に特化した救命救急講習である「エキゾチックペットセーバー講習」を受講し、修了いたしました。

文鳥のぬいぐるみや小動物モデルを使用し、鳥類およびエキゾチックアニマルに必要な救命処置や応急対応を実技でも学びました。
本記事では、講習で学んだ内容と、ブリランテが小動物や鳥類のお世話に強い理由について詳しくご紹介します。


エキゾチックペットセーバー講習とは

エキゾチックペットセーバー講習は、鳥類や小動物に特化した救命救急の基礎知識と実技を身につけるための専門講習です。
一般社団法人 日本国際動物救命救急協会が監修しており、犬猫とは異なる身体構造を持つエキゾチックアニマルに適した応急処置を体系的に学びます。

対象となる主なエキゾチックアニマル

  • 文鳥、セキセイインコ、オカメインコなどの鳥類
  • うさぎ、フェレット、チンチラ、デグー、ハムスターなどの小動物

それぞれの動物で体のつくりや呼吸の仕方が異なるため、「犬猫と同じやり方」では対応できないという前提からスタートする講習でした。


鳥類専用の心肺蘇生法(CPR)について

鳥類は胸郭の構造や呼吸方法が犬猫と大きく異なるため、蘇生法にも鳥専用の技術が必要になります。
講習では文鳥サイズのぬいぐるみを使用し、鳥類特有の心肺蘇生法(CPR)を実技で学びました。

鳥類CPRで重要となる胸部圧迫の基本

  • どの位置を圧迫するかという圧迫位置の正確さ
  • 胸郭をつぶしすぎないための力加減
  • 圧迫と解放を繰り返すリズム
  • 鳥の呼吸数を踏まえた圧迫の周期

鳥の胸部は非常に小さく繊細なため、「強すぎても弱すぎてもいけない」というバランスが求められます。
実技では、実際に圧をかけながらどの程度で胸郭がしなり、どの程度で危険かを体感し、感覚として身につけていきました。

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人工呼吸(レスキューブレス)の難しさと小型ピンセットの導入

鳥類は嘴が小さく、哺乳類のように口対口で空気を送ることが難しいです
そのため、人工呼吸(レスキューブレス)を行う際は、嘴を開けて気道を確保することが何より重要になります。

嘴を開くための補助と小型ピンセット

文鳥のような小型の鳥では、嘴そのものが非常に小さいため、指だけで開けようとすると、

  • 十分に開かず空気が通らない
  • 余計な力が加わり、嘴を傷つけてしまう

といったリスクがあります。

講習では、文鳥サイズのぬいぐるみを用いて「嘴を開けるためのピンセットが必要」という点も学びました。
その学びを踏まえ、緊急時により確実に気道確保ができるよう、嘴を開くための小型ピンセットを新たに購入し、救急対応のツールに加えています。

これは安全性を高めるための重要なステップであり、鳥類特有の応急処置をより確実に行うための備えだと感じています。


小動物(うさぎ・フェレット・チンチラ)の蘇生法の特徴

小動物の体のサイズや胸郭の形、呼吸数は、鳥類とも犬猫とも大きく異なります。
講習では、うさぎやフェレットの模型を用いて、小動物特有のCPRについて学びました。

小動物はショック状態に陥りやすく、初期対応の速さと正確さがとても重要であることを改めて学びました。


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誤飲や事故への応急対応について

講習では、誤飲や事故が起きた際の初期対応についても学びました。
鳥類と小動物では、誤飲しやすい物や起こりやすい事故の種類が異なります。

鳥類が誤飲しやすいもの

  • 金属片や細かなパーツ
  • 細い糸やひも
  • 種子以外の硬い破片

小動物の誤食リスク

  • 布やタオルなどの布類
  • プラスチックやゴム製品
  • 床材や敷材の一部

いずれの場合も、無理に異物を引き抜こうとしないこと、そして呼吸の状態を最優先で観察することが大切です。
現場でできる範囲の応急対応と、早めの病院受診の重要性を改めて確認しました。


災害時の避難について

災害時、鳥類や小動物は環境変化にとても敏感で、強いストレスを受けやすい生き物です。
そのため、避難時の対応は犬猫以上に慎重さが求められます。

災害時に優先するべきポイント

  • 体温の維持と急激な温度変化の回避
  • キャリーやケージを用いた脱走防止
  • 長時間の移動や騒音によるストレス軽減
  • 避難用キャリーや簡易シェルターの準備

特に鳥類は体温変化に弱いため、保温手段をどう確保するかが命に直結します。
日頃から、避難用キャリーやタオル、簡易的な保温手段などを準備しておくことの大切さを改めて感じました。


ブリランテが小動物と鳥類に強い理由

ブリランテは開業当初から、犬猫だけでなく小動物や鳥類のお世話依頼が非常に多いシッターサービスです。
これまで担当してきた主な動物は、以下の通りです。

鳥類の対応実績

  • 文鳥
  • セキセイインコ
  • オカメインコ
  • ウロコインコ
  • 十姉妹
  • サザナミインコ
  • などなど

小動物の対応実績

  • うさぎ
  • チンチラ
  • フェレット
  • デグー
  • ハムスター
  • シマリス
  • などなど

種類によって、体調変化の出方や発情傾向、適した環境づくりのポイントは大きく異なります。
さまざまな種類のお世話を積み重ねてきた経験は、「いつもと違う」小さな変化に気づく力にもつながっています。

鳥さんの種類については、別記事「これまでお世話した鳥さんの種類」に詳細をまとめていますので、あわせてご覧ください。


私自身の女の子文鳥との暮らしについて

私自身、これまで女の子の文鳥と暮らしてきました。
文鳥の女の子は、発情による卵詰まりのリスクがあり、体重管理や環境づくりがとても重要です。

実際の暮らしの中でも、

  • 発情させすぎないための体重管理
  • 日照時間や光の調整
  • 巣材や「巣になりやすい場所」の管理

などを意識しながら、卵を産ませないように配慮してきました。
こうした経験は、講習で学んだ知識と結びつき、女の子文鳥ならではの危険サインに気づく力にもつながっています。


バードライフアドバイザー資格について

現在、私はバードライフアドバイザー2級への挑戦も予定しています。
すでにブリランテには2級取得者が在籍しており、鳥類に関する知識の底上げを継続して行っています。

資格取得を通じて目指していること

  • 鳥の行動や生態をより深く理解すること
  • 環境づくりや発情コントロールについての知識をアップデートし続けること
  • シッターとしての現場経験と理論を結びつけ、より質の高いケアを提供すること

まとめ|小動物や鳥類のお世話を安心して任せていただくために

エキゾチックペットセーバー講習で得た知識や実技、そしてこれまでの現場経験は、鳥類や小動物のお世話において大きな強みになると感じています。
緊急時にどう対応するかは、飼い主さまの安心に直結する大切な要素です。

ブリランテでは、講習や資格取得を通じて得た知識を現場でしっかり活かしながら、「いつも通り」をできる限り守るお留守番を目指しています。

小動物や鳥類のお世話を安心して任せたいとお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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